被服廠跡ひふくしょうあと)” の例文
昨年九月一日被服廠跡ひふくしょうあとで起った火焔の渦巻を支配したと同じ方則がここにも支配しているのだろうと思って、一生懸命に眺めていたが、この模糊もことした煙の中から
雑記(Ⅱ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
被服廠跡ひふくしょうあとでも、今度は一箇所ですんだが、この次には、これが何箇所にもなるだろう。それから、今度の地震にはなかった新しい仕掛けの集団殺人設備が、いろいろ出来ているだろう。
鑢屑 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)