蝴蝶ちょう)” の例文
手も足もかばわずに、島の入日に焼かれながら、日金颪を浴びながら、緑の黒髪、煙れる生際、色白く肥えふとりて、小造りなるが愛らしく、その罪のなさ仇気あどけなさも、蝴蝶ちょうの遊ぶに異ならねど
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)