慶長十四年に藤堂佐渡守高虎とうだうさどのかみたかとらが率先して妻子を江戸に置くことにしたのを始として、元和げんな元年大阪落城の後、黒田家でも忠之の父長政ながまさが、夫人保科ほしな氏に長女とく、二男犬萬
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)