薬湯代やくとうがわ)” の例文
「だまれ。いまほどな酒で酔いはいたさぬ。ほんの鬱気うつきさんじるため、薬湯代やくとうがわりに、折々、用いているまでだわ。この高時に酒進さけまいらせぬと、わが軍の士気は揚がらぬぞ、はははは」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)