薫香くんかう)” の例文
よるのやうなばくとした憂愁の影に包まれて、色と音と薫香くんかうとの感激をもて一糸を乱さず織りなされた錦襴きんらんとばりの粛然として垂れたるが如くなれと心に念じた。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
鏡は曇る、薫香くんかう
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)