薄蒲団うすぶとん)” の例文
旧字:薄蒲團
師走の空に芝居みる人も有るをとお峯はまづ涙ぐまれて、まづまづ風の寒きに寝ておいでなされませ、と堅焼かたやきに似し薄蒲団うすぶとんを伯父の肩に着せて、さぞさぞ沢山たんとの御苦労なさりましたろ
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)