蕀冠門らかんもん)” の例文
雒山らくざんの背をこえ、西方の麓をのぞんで降りてゆくと、真下に雒城の西曲輪にしくるわが見え、蛾眉門がびもん斜月門しゃげつもん、鉄鬼門、蕀冠門らかんもんなどが、さらに次の山をうしろにして鋭い屋根やねの線を宙天にならべていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)