蓮葉娘はすつぱむすめ)” の例文
「お、三千兩の身上を横取りされた上、江戸一番の蓮葉娘はすつぱむすめと添ふ位なら——俺はどんな事でもする」
「あんな評判の蓮葉娘はすつぱむすめのお守をして、一生み付けられて暮すのは、樂な仕事ぢやないぜ」
仲屋の錦太郎といふのは、身上しんしやうこそ輕いが、なか/\の好い男で、金持の一人娘で、神田の指折りの綺麗首であるにしても、評判の蓮葉娘はすつぱむすめの聟にはしいほどの若者だつたのです。