葦谷地よしやぢ)” の例文
川上の方から瀬をなしてながれて来る水が一たび岩石と粘土からなる地層につき当つてそこに一つのふちをなしてゐたのを『葦谷地よしやぢ』と村人がとなへて、それは幾代いくだいも幾代も前からの呼名になつてゐた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)