平八郎は天神橋のこはされたのを見て、菅原町河岸すがはらまちかしを西に進んで、門樋橋かどひばしを渡り、樋上町河岸ひかみまちかし難波橋なんばばしたもとに出た。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)