莫蓮者ばくれんもの)” の例文
見かけは十七八の初心うぶな小娘らしいが、実はもう二十を二つも越しているという莫蓮者ばくれんもので、熊吉の世話でこれもこの一件の徒党に加わったのであった。
半七捕物帳:16 津の国屋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ほほほほ」お宮は莫蓮者ばくれんものらしい妖艶ようえん表情かおつきをして意味ありそうに笑った。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)