茫々模糊ぼうぼうもこ)” の例文
夜のことでも、漁村と漁船には点々たる火影ほかげが見えないということはなかったのですが、それでも陸地一帯は茫々模糊ぼうぼうもこたる夜の色に包まれている間を、茂太郎は淋しげに見渡して
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)