色内町いろないちょう)” の例文
旅にまで来て、十五、六年前の幽霊をかついでまわるのは何という愚かなことだと、私はつくづく朱筆しゅふでを投げてしまった。小樽おたる色内町いろないちょうのキト旅館の二階での歎息である。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)