“船堀”の読み方と例文
読み方割合
ふなぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしがなつかしいと思うのは見たことのない男親よりも、わたくしを育ててくれた船堀ふなぼりのおばアさんです。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それに加えて、お千代は若い時分から誰彼にかぎらず男には好かれていたという単純な自惚うぬぼれを持っている。船堀ふなぼりうちにいた時分じぶんには近処の若いものにちやほやされた。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかしその時には船堀ふなぼり葛西村かさいむらの長橋もまだ目にとまらなかった。
放水路 (新字新仮名) / 永井荷風(著)