腑分ふわ)” の例文
「へエ、腑分ふわけをする積りで? 驚きましたね、——ともかく捜して見ましょう。馬道に蘭方の医者があると聴きましたが」
これはその後小塚原の腑分ふわけと言い伝えられた名だかい事実になっているのです。
杉田玄白 (新字新仮名) / 石原純(著)
「へエ、腑分ふわけをする積りで? 驚きましたね、——兎も角搜して見ませう。馬道に蘭法の醫者があると聽きましたが」
うらんでも怨み切れない相手だが、證據の火箸を明日の腑分ふわけの前に隱さうとして、梯子段から落ちて、殘る火箸で自分の喉を突いて死んでしまつた。天罰といふものだな、お孃さん
「そこで、寺社の御係にまでお願ひして、明日は墓をあばいて、死骸を取出し、和蘭流の名醫が立ち會つて、腑分ふわけ(解剖)することになりましたよ、迷惑だらうと思ふが、宜しく頼みますよ」