群鶴館ぐんかくかん)” の例文
名前が落雲館だから風流な君子ばかりかと思うと、それがそもそもの間違になる。その信用すべからざる事は群鶴館ぐんかくかんに鶴の下りざるごとく、臥竜窟に猫がいるようなものである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただし檜の枝は吹聴ふいちょうするごとく密生しておらんので、そのあいだから群鶴館ぐんかくかんという、名前だけ立派な安下宿の安屋根が遠慮なく見えるから、しかく先生を想像するのにはよほど骨の折れるのは無論である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)