罨法あんぽふ)” の例文
お利代が寢ずに看護してくれて、腹を擦つたり、温めたタオルで罨法あんぽふつたりした。トロ/\と交睫まどろむと、すぐ烈しい便氣の塞迫と腹痛に目が覺める。翌朝の四時までに都合十三回も便所に立つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)