旧字:總帥
バトゥーリン チェルニゴフ県コノトープ郡下の小都会で、往時、総帥の居住したところ。
総帥 小露西亜カザック軍の最高の首領で、カザックの中から選ばれてその任に就いたもの。総帥選挙制は、一五九〇年に始まり、一七六四年にエカテリーナ二世に依つて禁止されるまで継続した。
まつたく奴あ、なんと思つてやあがるんだらう? まるで総帥かなんぞのやうにおれたちを顎で指図しやあがる。奴隷のやうにこきつかふのはまだしも、おいらの娘つ子を口説きやあがるでねえか。