綿八端めんはったん)” の例文
厚い綿八端めんはったんの座蒲団が机の前と兼帯になる様な具合に敷いてあって、かし縁の巌丈がんじょうな長火鉢が、お爺さんを前に、大きな真鍮しんちゅうの湯沸を太い鉄の五徳の上にかけられてこの座敷の中心の様に構えて居る。
かやの生立 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)