“結象”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
コンクレエト50.0%
コンクリーション50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その結象コンクレエト理想を立てゝ世の所謂實際派をおのが系中に收め得たるを喜べるあまりに、わが草紙を機關として山房論文を作るに至りぬ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
唯其理想は抽象アプストラクトによりて生じ、模型に從ひてあらはるゝ古理想家の類想にあらずして、結象コンクレエトして生じ、無意識の邊より躍り出づる個想なり、小天地想なり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
雪は蓮華山ほどにはない、紫黒色の大岩が、脚下にえる水に脚を洗わせて、ここのみは冬の雪壁動くかと見るとき、自然の活動元素は、水に集中されているようだ、水は氷雪の結象コンクリーションから
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)