室町の世の初期はじめごろには、御所の直轄ちょっかつで、紺灰座奉行こんぱいざぶぎょうをやっておりましたが、中期なか頃から民営になりまして、紺灰座問屋というのが、この京都に三軒とか許されていたものだそうです。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)