シトギ)” の例文
餅・シトギ・握り飯・餡流し飯・小豆米、色々と村の供物の伝承は、分れて行つた。正月に餅つかぬ家や村などがあり、歳晩の一夜を眠らぬ風も行はれた。
かうした神を祀る処は歳棚で、歳棚の供物には、鏡餅・シトギ・握り飯等があるが、皆魂の象徴であつたのだ。其数は、平年には十二、閏年には十三である。
鬼の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
餅もシトギも、米団子も、飯を握つた牡丹餅も持つて行つたであらうが、皆此らは初穂で拵へたもので、此風俗のある時代流行の中心になつた地方の人々の間で、すぐ腐る餅類が大きな家ではたまつて
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
餅・シトギなどが入れられるのです。
門松のはなし (新字旧仮名) / 折口信夫(著)