竜眼りゅうがん)” の例文
旧字:龍眼
姉と私とは毎日草花をとって来ては信の前へさし、バナナや、竜眼りゅうがん肉やスーヤー(果物)や、お菓子でも何でも皆信へおそなえした。
梟啼く (新字新仮名) / 杉田久女(著)
やがて十二月に入らうといふこの氷海の孤島の公園は、ありとあらゆる熱帯らんの花ざかりである。その間に点々と、竜眼りゅうがんやマンゴーなどの果樹が、白や黄いろの花を噴水のやうにきらめかせてゐる。
わが心の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)