空洞がらんどう)” の例文
自分の頭の中の空洞がらんどうをジッと凝視していると、私の霊魂たましいは、いつの間にか小さく小さく縮こまって来て、無限の空虚の中を、当てもなくさまよいまわる微生物アトムのように思われて来る。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その生活は何處かに空洞がらんどうのやうな空所があつたに相違ない。
久米の仙人 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)