穹窿てんじやう)” の例文
一年中最も樂しい秋の盛岡——大穹窿てんじやうが無邊際に澄み切つて、空中には一微塵の影もなく、田舍口から入つて來る炭賣薪賣の馬の、冴えた/\鈴の音が、市の中央まんなかまで明瞭はつきり響く程透徹であることや
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)