神童子越じんどうじご)” の例文
こうして山中の杣小屋そまごやにお身を休ませられ、以後二日、それも夜だけ、彷徨さすらいをつづけたあげく、三日目の夜明けごろは、まったく疲れはてたお姿を、神童子越じんどうじごえの路傍にぼうとしておいでだった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)