破片こはれ)” の例文
その破片こはれが引力によつて中心に吸集されると、ひとつ道がかなた至上高點に卷込まれて消失せる處は、稻魂の光明に包まれた「三角」である。
さしあげた腕 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
跪いてゐる民衆は、今この神々しい光景けしきをみて、愛と恩謝とで身を顫はした。恭敬は衆人の胸中にひれ伏し、謙遜は、其體内で、生の破片こはれの中、扁石ひらいしの上に身を臥せる。
さしあげた腕 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)