“知夫”の読み方と例文
読み方割合
ちぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虎口ここうに似た湾外へ、寺船の帆はうすれ出している。しかも数十艘の舟手は、なお送り狼のように、知夫ちぶきじヶ鼻へんまで尾行していた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その宵から夜半までに、配所の西方、知夫ちぶの港までおわたりあれば、海上には岩松の海賊船もお迎えに出ているはず。万端、ご懸念はご無用、と予定まで立っている。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
知夫ちぶの港には、迎えの船が……。また沖にも、海賊岩松の党が、待つとあれば」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)