益満ますみつ)” の例文
益満ますみつ休之助などが、策動したことになっているが、しかしこうした事は、文書など残っているわけでないから、いつまでも歴史上の謎として、残るであろう。
鳥羽伏見の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
どうかすると西郷吉之助の名前が出ることもあるが、西郷はここにいないで、益満ますみつ休之助と伊牟田いむだなにがしと小島なにがしと、このあたりが主謀者ということである。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
益満ますみつ休之助、伊牟田いむだ尚平らをして、芝三田の四国町の薩摩屋敷に、志士或いは無頼の徒を集めて、江戸及び関東方面を乱暴させ、幕府を怒らせて、事を起すの名を得ようとしていることは
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ありゃあ、西郷がやっているのではない、益満ますみつがやっているのだ」
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
莞爾かんじとして火鉢の灰を掻きならしているのが益満ますみつです。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)