皎々きょうきょう)” の例文
折柄、その晩は大空に皎々きょうきょうたる月がかかり、海上千里、月明の色に覆われて、会場は椰子やしの葉の茂る木の間に開かれてありました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それに、これも今となって気がついたものだが、いつのまにか、闇の空は破れて皎々きょうきょうたる月がかがやいていようというものである。そこで、死の沈黙のような町並がいっそう荒涼たるものに見える。