癆咳病ろうがい)” の例文
美人にはちがいないが、お八重は、癆咳病ろうがいだった。——そういえば、死んだお里も、よく、悪いせきをしていたが——と考えると、丈八郎の家系には、その血のあることが、たしかである。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)