なほ)” の例文
幾多いくらかねこしらへたところで、君はその分では到底慰めらるる事はありはせん。病が有るからと謂うて毒を飲んで、その病がなほるぢやらうか。君はあたかも薬を飲む事を知らんやうなものじやぞ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)