“異嗜”の読み方と例文
読み方割合
いし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど、妊娠の際には所謂いわゆる異嗜いしが起って、平素口にしないものを食べたがることがある。して見ると、先日、私の血を喜んで吸ったのもやはり妊娠のためだったのであろう。
犬神 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
これは後にお医者さんから聞いたことですが、妊娠すると屡々しばしば異嗜いしが起って、平素口にしないものを平気で喰うようになるそうですが、お蝶さんには、極度の異嗜が起ったのであります。
狂女と犬 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)