甲羅干こうらぼし)” の例文
小初は四日目に来た薫を、ちょっと周囲から遠ざかった蘆洲の中の塚山つかやまへ連れて行った。二人は甲羅干こうらぼしの風をしながら水着のまま並んで砂の上にそべった。小初は薫をなじるように云った。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)