甥御をひご)” の例文
「飛んだことでしたね。——ところで、殺された甥御をひごの梅吉さんとかが、何んだつて圍ひの中へ入つて居たんでせう」
「それぢや、どうか従前通これまでどほり御註文を下すつて、ついでに甥御をひご様のお名前をもれ聞かせ下さいまし。すると近いうちに屹度御放免になるやうにお取計らひ致しますから。」
「春松どんの部屋になつて居ります。元は若旦那の久太郎さんが休んで居りましたが、若旦那が居らつしやいませんので、主人の甥御をひごの春松どんが休んで居ります」
かゝうどの淺井朝丸樣、殿樣の遠い甥御をひごぢや、これは二十七歳、文武の心得もある」
庄司の家の瑕瑳かきんとも相成ること、一日も早く林太郎樣を勘當し、甥御をひご樣の助十郎を御家督に直し、御主人樣には御隱居の上、ゆる/\と御養生遊ばしたいと強つての御望で御座います
「傳七郎さんとか言ふ甥御をひごは?」