“甌穴”の読み方と例文
読み方割合
おうけつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一度などは川底に紺屋の藍瓶を伏せたような濃藍色を呈した甌穴おうけつの連っている間の縁を、股を没する急流に押されながら渉ったこともあった。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
ほとんど研究的といつていゝ程の熱心さで、そこの集塊岩には甌穴おうけつがある。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
附近には直径二、三尺の甌穴おうけつが水中に二、三個穿たれているのを見た。木之根川は洞元の落合から半里ばかりの上流で楢俣に合する。其処そこに瀑があって洞元瀑と呼ばれている。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)