玉乗娘たまのりむすめ)” の例文
その楽器の来るのも待たないで、八字髭の手品使いは、酒樽のふちを叩きながら、胴間声どうまごえをはり上げて、三曲万歳まんざいを歌い出した。玉乗娘たまのりむすめの二三が、ふざけた声で、それにあわした。
踊る一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)