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猪之松
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ゐのまつ
ふりがな文庫
“
猪之松
(
ゐのまつ
)” の例文
まだありますよ、下男の
猪之松
(
ゐのまつ
)
。この男ばかりは、無口で、頑固で、人付きが惡くて、誰にも嫌はれるといふ、不思議な男で。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今朝起きて、下男の
猪之松
(
ゐのまつ
)
が雨戸を開けると、庭先に香之助どんが、血だらけになつて、氣を
喪
(
うしな
)
つて倒れてゐたんださうです。
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ところが、お小夜の方にも、軍師がついて居ましたよ、やくざの
猪之松
(
ゐのまつ
)
といふ男で、——万兩さんの半次郎の心中話は、皆んなお前の心底を試して見る狂言だ。
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
猪之松
(
ゐのまつ
)
が指さした方を見ると、お勝手から裏木戸へ出る途中に、二間四方ほどの低い物置があります。
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
振り向くと、それは下男の
猪之松
(
ゐのまつ
)
でした。庭木の手入れで、少し
埃
(
ほこ
)
りつぽくなつてゐますが、この男もなか/\良い男で、四角な
逞
(
たく
)
ましい顏にも、昔の美少年の面影が匂ふのでした。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
猪之松が持つて來た灰、それを
猪之松
(
ゐのまつ
)
の記憶をたどつて、いつぞやの晩と同じやうに
撒
(
ま
)
くと、平次は牡丹刷毛を四本の指で押へて、縁側の上へ、適當な間隔を置いて突いて行くのです。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
猪
漢検準1級
部首:⽝
11画
之
漢検準1級
部首:⼃
4画
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
“猪之”で始まる語句
猪之
猪之吉
猪之助