狂躁曲きょうそうきょく)” の例文
一つは彼は、このハンガリヤについてはそれ以外の狂躁曲きょうそうきょくより何も知らぬ白紙の状態で、かえってそれが彼の曇りをき払っていたのかもしれぬ。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)
いつの間にか踊る客らの数も増して来ていて、いっぱいにさざめき廻る渦は乱舞に近く、梶はハンガリヤ狂躁曲きょうそうきょくもこうした興奮の旅情から描かれたものかもしれないと思ったりした。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)