“狂躁曲”の読み方と例文
読み方割合
きょうそうきょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一つは彼は、このハンガリヤについてはそれ以外の狂躁曲きょうそうきょくより何も知らぬ白紙の状態で、かえってそれが彼の曇りをき払っていたのかもしれぬ。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)
いつの間にか踊る客らの数も増して来ていて、いっぱいにさざめき廻る渦は乱舞に近く、梶はハンガリヤ狂躁曲きょうそうきょくもこうした興奮の旅情から描かれたものかもしれないと思ったりした。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)