片端かたつぱじ)” の例文
道楽者の叔父は、飲んで、飲んで、田舎一般の勘定日なる盆と大晦日の度、片端かたつぱじから田や畑を酒屋に書入れて了つた。残つた田畑は小作に貸して、馬も売つた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)