燕万年青つばめおもと)” の例文
春蝉はるぜみらしいものが鳴き出した、河鹿かじかの声に似ているが更に細くかすかで、とおるようにほがらかだ、森の精が歌っているのではなかろうか。いつか燕万年青つばめおもとの白い花が路傍に咲いている林に出る。
渓三題 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)