無手無眼むてむがん)” の例文
と、竹童、思わず両手のしびれにつかをゆるめたので、般若丸は彼の手をはなれて地上におちた。無手無眼むてむがんとなった竹童は、もう打ってかかるものは、五体そのものよりほかはない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)