火縄函みちびばこ)” の例文
そして、最後に二十六番目の死体が——それも麻布にくるまれ、重錘おもりと経緯度板をつけたままの姿であるが——ドンブリと投げ込まれたとき、火気を呼んだ火縄函みちびばこが、まるで花火のような炸裂さくれつをした。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)