潺閑せんかん)” の例文
梢上に囀づる小鳥の声も、渓谷を下る潺閑せんかんたる流も、山端に吹く松風の音も、浜辺に寄する女波男波のさゝやきも、即ち是れ地のオーケストラの一部奏に過ぎない。地は偉大なる芸術者である。
土民生活 (新字旧仮名) / 石川三四郎(著)