“湯池”の読み方と例文
読み方割合
とうち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その青藍色の湯池とうち蠱惑こわく的である。美しさの余り眩惑されて身を投じるものもないとは限らぬ。また十分の威厳を備えておる。百二十度の熱湯はげんとして人を近寄らしめない。まさに女王の感じである。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
また自ら死するのにこの美しい湯池とうちを選ぶものも皆無とはいえまい。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)