深刻気グルウミイ)” の例文
そして、笑つた場合でも声だけであつて、表情は笑つて居らず眼光に、見るも深刻気グルウミイな翳が宿つてゐるところはカシモードと称んでも不適当ではなかつた。
タンタレスの春 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
深刻気グルウミイな眼を据えて、万円とか幾十万円とかといふ話題に熱を吹いてゐた。
熱海線私語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)