あか)” の例文
一度ひどく波をかぶったので、心臓を鳥のようにどきどきさせながら、漕ぐのを止めてあかをかい出さねばならなかった。
ところがだ、奴はもう死んじゃった、奴はよ、——あかみてえに死んじゃった。で、だれが一てえこの船を走らせるかね。
私は非常にこわくなって来たが、それでも心を乱さずにいた。先ず第一に、十分に用心して体を動かしながら、自分の航海帽で少しずつ革舟のあか(註六九)をかい出した。