消魂けたたまし)” の例文
消魂けたたまし嬰児えいじの泣き声が一軒の家から洩れて来た。と、立ち止まった優婆塞は静かに窓の戸を指で叩いた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
だがその鈴の音が急に止み、罵り合う声が続いて起こり、すぐに消魂けたたましい悲鳴が聞こえ、同時に鈴の音が乱調をし、甲高く響いた瞬間から、局面が一変することになった。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)