消遣せうけん)” の例文
明日は共にエルコラノとポムペイとに往きて、ヱズヰオの山にも登らんとす。折好く噴火の壯觀あれかしと願ふのみといふ。博士聞きて友にむかひて云ふやう。そはいと好き消遣せうけんの法なり。
理髪師と踊の師匠は、丁度外の工匠が己のために必要品を供給してくれるやうに、己に粧飾や消遣せうけんを寄与してゐるではないか。謂はば己は一切の人間の共同して造り上げてゐた製作物であつたのだ。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
われは消遣せうけんの爲めに市の外廓より出でゝ、武具の辻(ピアツツア、ダルミイ)を過ぎ、拿破崙ナポレオンの凱旋塔の下に至りぬ。世のいはゆるセムピオオネの門(ポルタ、セムピオオネ)とは是なり。
又旅人などの消遣せうけんの爲めに來り觀るも少からざるべし。